蜷川実花写真展

こんにちは、まつです。

先日、札幌芸術の森美術館で開催されている、蜷川実花『現実と虚構の間に』写真展に行きました。

学生時代は写真部に長らく身を置いていたにもかかわらず、写真展に足を運んだのは今回が初めてでした。

展示は、第一部が極彩色の『花』、第二部が役者の『グラビア写真』、第三部が父である蜷川幸雄氏の死をテーマとした『心象風景』の三部構成です。花は蜷川氏の世界観を表し、色彩の奔流に息をのみます。圧巻は『桜の花の間』。まるで満開の桜に囲まれているような錯覚を覚えます。グラビア写真はこれぞプロといったもので、心象風景で静かに写真展が終了します。

過去に写真を少しだけかじったりすると、ピントや露出という知識にとらわれてしまいがちですが、今ではそのようなテクニックはカメラが人間をはるかに上回り、構図や色彩も初心者でも後処理で簡単に変更できてしまいます。しかし、そんな小手先のテクニックを超えたところにいるのがプロだということを改めて思い知らされた展示会でした。

同名・同内容の写真集が発売されていますが、是非大パネルで見てほしいと思います。

まつ